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2005.07.08

Books:殺人症候群(貫井 徳郎)

発売日に手に入れようとして失敗した症候群シリーズ3作目。

殺人を犯したにも関わらず、加害者が少年であったり精神異常者であったりすると、たいして罪を償いうことなく社会に復帰することができてしまう。残された被害者の家族は、とても納得がいかない。そんな気持ちにつけこんで、家族に代わり加害者殺しを請け負う男女。
脳死患者の心臓提供を狙って次々と殺人を犯す、重篤な心臓病を持った子を持つ母親。
そして、そんな殺人に関連性を見出す、警察の影の組織。

さまざまな視点で物語が進む。
文庫としてはかなり厚い本ではあるが、一度も停滞することなく読みきった。素直に面白かったと思うが、何かに気づくシーンの描写が説明的でしらじらしくちょっと気になったので9点。

少年法や刑法の問題をとりあげているのだが、自分が被害者の立場で「加害者を殺してくれる」と言われたら、即答で断れるだろうか。1冊を通してそんなことをずっと考えさせられた。

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