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2006.09.13

Books:時生(東野圭吾)

生まれながらグレゴリウス症候群(著者の創作した病名らしい)という病気を煩った青年トキオが今にも息を引き取ろうとしているシーンから物語が始まる。この病気は20歳近くになると体中の筋肉が動かなくなり死に至るというもので、遺伝性があるため、両親は息子が若くしてなくなることを覚悟していた。

もうこれだけで涙腺がやられそうになった。自分も息子が生まれたときにダウン症という障害を持っていると分かったとき、ダウン症=短命というイメージ(あくまでもそのときのイメージ)があったので、「この子は何歳まで生きれるのだろう?」という恐怖・不安に何度も襲われた。だから、この両親の気持ちがストレートに入ってきたためだと思う。

物語は、その後、病床でトキオの父が回想するシーンになり、ページの9割以上はその回想シーンで構成されている。トキオの父がまだ結婚する前に、トキオという少年に会ったことがあるという話だ。この部分はまるで夢物語で現実離れしており、謎解きがあるわけでも、どんでん返しがあるわけでもない淡々とした話なのだが、ぐいぐいひきこまれていった。

安直に考えると、「(どんなに短くても)意味のない生などない」というメッセージだと思うのだが、息子の死を正当化(なんとか受け入れようと)するための父親の壮大な妄想とも思える。

いずれにしても、最後のシーンは会社帰り外を歩きながら読んだのだが、涙が出そうになった。最近、読んだ本がいまいち続きだったの評価甘めの10点。


"時生" (東野 圭吾)

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